沢山の想いがつまった「くろ玉のパンフレット」楽しんでいただけますように。
2021.06.09
澤田屋の代表銘菓「くろ玉」にまつわる冊子が2020年の夏に完成しました!
とうとう澤田屋の冊子も3冊目です。
vol.1は2017年、vol.2は2019年に発行し澤田屋の商品カタログとして皆様の手に取っていただきました。
安心して食べられる丁寧なお菓子作りをカタログを通して感じてもらいたい、手にすると心が躍る、そんな冊子になるよう創刊から想いを込めています。
今回は、商品のカタログだけでなく、より楽しんでもらえるパンフレットとして制作が始まりました。
購入いただくと手に入れる事ができます。
こちらの冊子はフリーペーパーですので、見かけましたら気軽にお取り下さい。
(vol.1/vol.2 澤田屋カタログより)
vol.3新パンフレットの立ち上がりは2019年12月の末頃。
「BEEK」編集長 土屋誠さんを交え、話し合いが行われました。
土屋さんは創業105周年の記念誌を作った時からお世話にになっている方で、澤田屋をよく知っている1人です。
「くろ玉」をもっと伝えたい、くろ玉を知る人にお話を聞いてみたい、新しいくろ玉のイメージに出会いたい!挿絵が欲しい!きっと読んだら楽しくなる、そんな想いを込めた欲張りなお願いをありったけぶつけ、パンフレット作りは始動しました。
企画の立ち上がりから3ヶ月程経った3月下旬頃、まだ寒さの残る早朝の工場で撮影がスタートしました。
カメラマンは砺波周平さん。
2015年から澤田屋の商品やイメージ写真などを撮っていただいています。
ブツ撮りからイメージ写真まで、澤田屋のお菓子を情緒豊かに見せてくれるのは砺波さんのおかげです。
今までくろ玉をたくさん撮影していただきましたが、今回は「新しいくろ玉」をテーマに撮影していただきました。
くろ玉作りは、羊羹作りから始まり、あんこ玉づくり、”てんぷら”をしてくろ玉が完成します。”てんぷら”とは約90度の羊羹にうぐいす餡のあんこ玉をくぐらせること。職人は3秒に1個すくい上げトレイに次々とくろ玉を乗せていき、その瞬間を逃さないようカメラを構え撮影は進んでいきます。
黒糖の甘い香りがあたりを立ちこめシャッター音が鳴り響く中、砺波さんは突然つぶやきました。
「宇宙みたいですね」
思わず駆け寄り覗いてみると、羊羹のうねりが何億光年と続く深い宇宙の様でくろ玉の奥深さとどこか重なります。こんなふとした瞬間に新しいインスピレーションに出会えたりするのです。
その後も、新しいくろ玉のイメージを沢山撮影していただき、新しい出会いの喜びを噛み締め写真撮影は終了しました。
表紙は、北杜市にお店をかまえるbrevicaule店主 中島静佳さん。
彼女もまたvol.1のカタログからお世話になっていて、置くだけで目を引き、見ているだけで嬉しくなる様なイラストを描いてくださいます。
くろ玉の黒くて丸い形は、描写次第でかっこよさが強くでてしまうのですが、くろ玉にある、かわいい部分を上手に拾って表現してくださっています。
今回は贅沢にも、挿絵も描いてくださいました。ぜひこちらは中を見て確かめてみてくださいね。
今回は山梨県内外内でご活躍されているクリエイターにご協力いただき、ものを作る原点にも触れる事ができる、そんな冊子が完成しました。
くろ玉を通して、他業種の方と接することは私たちも知らなかったくろ玉にたくさん出会える貴重な機会です。
もちろん、澤田屋を好きでいてくださる方もです!日々のお客様との会話やメール、SNSでの言葉が、常に私たちの刺激になっているのです。
その刺激が想いとなり一冊の本としての形になっているのだと私たちは思っています。沢山の想いがつまった冊子どうぞ楽しんでいただけると嬉しいです!
(以下冊子より)
・くろ玉について
・HISTORY くろ玉を知る 一幸庵水上力氏の伝え聞き。
・INTERVIW 澤田屋職人インタビュー
・くろ玉と、わたし。[story01]西芙美子さん
・くろ玉と、わたし。[story02]古屋絵菜さん
・STORY 澤田屋のあゆみ
・FACTORY
企画を立ち上げたときこんな話をしました。
「手に渡った方の本棚に入れてもらえる様な本にしたい」
皆様の心に残る様な一冊でありますように。
そして、くろ玉を食べながら楽しんでいただけますように。
そんな気持ちを込めて…